Hitch the world

-Just a documentary on my journey-

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中国入境 

スストへ来て、早速国境の状況を調査。

バス会社で驚愕の事実が発覚。

明日5月1日の出発は、

バス修理中、そして運転手のビザが未到着のため不可。

5月2日なら万事OK。

予定が狂うのが許せない性格なのか、これにはJulienが怒り心頭。

一日中、イミグレーション、バス会社を何度も往復し、

しまいには中国人労働者の車に乗せてもらうよう交渉する始末。

一日ぐらい待とうよ。。。


夕暮れが迫ると彼は思い出したようにLeicaをかかえて、

近くの丘に登り、写真撮影。

僕は彼の測光係。

「キョーヘイッ!今シャッタースピードどのくらいだ!?」

デジカメの測光機能を使って、最適なシャッタースピードを告げる。

めんどくさいけど、つまらなくはない。


この日、トータル3年間も旅をする予定の日本人青年を発見。

名前はダイスケさん。

この腰の低いナイスガイとカシュガルまで4人で旅をすることにした。

そして、

だらしなく伸びた髪を少し切りたくなった僕は、

中国で切ると角刈りの人民カットになることを恐れ、

ここスストでやってもらうことにした。

15分後、宿のドアをノックしている僕のヘアスタイルは、

まさしく中華人民風のダンディーな角刈りであった。。



5月2日、いよいよ出発の日。

最後の難関、極寒のクンジュラブ峠を越える。

ベルギーから2人、フランスから2人、フランスから1人、日本から2人、カタールから一人、

そして角刈りが独り。

これらのツーリストを乗せたバスは、雪の頂へ向けて予定より2時間遅れで出発した。


砂埃とともに、ぐいぐいとバスは峠を登っていく。

一眠りして気がつくと、あたりは白銀の世界になっていた。

聞こえるのはエンジンと風の音。

ラストボス、クンジュラブ峠は強敵だった。

バスは雪に足を取られ、完全に停止。

気温は何度あるのかよくわからないが、風も吹きすさび、とにかく寒い。

驚くべきことに、ダイスケ氏はなぜかサンダルにタンクトップだ!

いったい、なぜ!?


タイヤの周りの雪をかき出し、小石を見つけては敷き詰め、

せーの!でバスを押す。

中国人のおっさんは中国人のおっさんらしく、あまり手伝わない。

延々、1時間はこれを繰り返しただろうか。

バスはなんとかこの底なし沼から抜け出し、

音の無い白銀の世界に、みんなの大歓声が響いた。

Khunjulab Pass

ウイグルに入って最初の町、タシュクルガンへ到着したのは、

日もとっぷりと暮れた後。

久しぶりの餃子を食って自然と笑顔がこぼれる。

あとは4人一同、泥のように寝るだけだ。
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