Hitch the world

-Just a documentary on my journey-

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爆殺都市 

インドの楽しみ方がぼんやりと分かったところで、

残念ながら(嬉しいことながら?)、

この国に別れを告げるときがやってきた。

Delhi

カオス渦巻くニューデリーを後にし、アムリトサルへ。

インドでの移動は、10時間以上バスや電車に乗ることが普通。

電車なら、事前予約により寝台を取れるけど、

急に移動したくなったときは、乗り込んだ者勝ちのバスだ。

クッションの潰れた硬いパイプ椅子に座り12時間。

Delhi

アムリトサルはスィク教徒の街。

彼らは外部の者に対して寛大で、

無料宿泊施設や無料の食料供給所があり、

一晩だけやっかいになった。

ゴールデン・テンプルという、

黄金を惜しみなく使った寺院に到着したのは、

夜中の3時。

にも関らず、大勢の人々が参拝に訪れていた。


神輿を担いだ信者たちがゴールデン・テンプルに入っていく様子を、

沐浴池の淵に座り、眠い目をこすりながらぼんやりと眺めていた。

無料宿泊施設グル・ラム・ダスで仮眠をとり、翌朝すぐに国境へ。


いよいよ、パキスタン。

今はタリバンによる自爆テロの頻発する、

昔々はムガル帝国の首都であった、

ラホールへ向かうのだ。

もちろん近況は事前に把握している。

国境は難なく通過。

日本人と言うと、厳しいと聞いていた荷物チェックも無し。

荷物チェックで遅れていたフランスのナイスガイ、

セドリック氏とともに、リキシャー、バスを乗り継いで市内へ。

到着した宿、

リーガル・インターネット・インには意外にも先客がちらほら。


ここのオーナーは、

爆殺されたブット元首相のスピーチライターをしていたと自称する、マリク氏。

絶対ウソ。

彼の誘いで、スーフィー・ダンスを見に行くことにした。

これが、予想を遥かに凌駕するものだった。。。

Lahore

学校の教科書に載っていた写真では、上品そうなモスクで、

数人が等間隔に並び、

綺麗な衣装でくるくる回る姿が印象的だったが、

そうではなかく、むしろ、その間逆。


耳が聞こえず、手話で話していた髭の大男がいて、

マリクと何かを話し、

特別席に座らせてもらっていた僕のほうに来て挨拶を交わした後、

おもむろに太鼓を担ぎ、

もう2人の太鼓叩きとともに、

大声で何かを天に向かって叫んだ(耳が聞こえないはずでは?)。

と、次の瞬間、腹に重く響く音量で、

しかもかなりの早いビートを打ち鳴らし始めた。

Lahore

ロケーションは、

今にも宇宙へ発射してしまいそうな尖塔が、

ロケットのように高くそびえる、墓場。

とんでもないことが起こる予感を前に、心の準備が追いつかない。

そして、ふらふらと、一人、二人、

墓場から蘇った亡霊のように、

よろめきながら、太鼓叩きの前にきた。

首は垂れたまま、太鼓叩きに向き合い、

鼓動に乗せて足踏みを始める。

Lahore

そして、一人が天を仰いで雄叫びをあげ、

くるくるとゆっくり回り始める。

他の者もゆっくりと回り始める。

Lahore

だんだん回るスピードは上がっていき、

雄叫びもボリュームを上げていく。

観客のボルテージも上がっていく。

Lahore

踊る者は3人、4人と増えていき、

最後には7、8人が入り乱れて、

長髪を振り乱し、とにかく叫びながら高速で、

回り、跳び、走り、また回る。

Lahore

時には、片足で回り、大きくジャンプし、

スカートがパラシュートのように開く。

あまりにも高速で回るので、間近では風圧と風を切る音を感じる。

Lahore

太鼓のテンションは最初から最後までマックスだ。

2時間、3時間と休み無しで、

水も飲まずにとにかく頭を振り乱し、回り、叫ぶ。

目は完全に、獣の目だ。

Lahore

踊り狂う獣の亡霊。

絶叫、回転、飛翔、疾走の繰り返し。

蝋燭だけが何事もないように平然とゆっくりと溶け、

ゆらゆらと、揺らめいている。

Lahore

太鼓打ちも、踊る者も、大勢の観客も、恍惚状態。

でも、酒やドラッグをやっている気配は一切ない。

イスラムの一派らしいが、全く別モノというか、

完全にアニミズムやシャーマニズムの世界みたいだ。

他国のスーフィーは、

もしかしたらまた趣が異なるのかもしれないが、

とにかく、

イスラム神秘主義のおとなしそうなイメージは完全に覆された。

Lahore

今でも頭から離れない。

気づくと、あの出来事を始めから最後まで、頭の中で再生している。


ラホール市はというと、空気は排ガスで汚いが、

ゴミが少ないクリーンな近代都市といった印象。

インド人は口をそろえて、

パキスタンへ行ったら間違いなく殺されるぞ、

あいつらは最低な奴らだ、騙されるぞ、と僕を脅していたが、

一言で言うと、逆だ。

ただ、毎月のように発生するタリバーンによる自爆テロのせいで、

どこか人々は肩を落として歩いているように見える。

話は脱線して、

マリク氏が冗談で言っていたが、

ビンラディンはどこにいると思うか?というこちらの質問に対し、

間髪入れず、こう答えた。


「ホワイトハウス」!!!


取り急ぎこの街の人々について言えば、

長い旅行をしていると言うと、

タクシードライバーは「金は要らない」と言ってくれたり、

タクシーを降りた後も近くの通行人になにやら話し、

僕の行きたいところまでの案内を勝手に交渉してくれ、

通行人も笑顔で引き受けてくれたりする。

もちろん100%信じるのは危険だが、

このバトンタッチ方式で、迷うことなく目的地まで辿り着けている。

3日間の滞在中、2度、同じことがあった。


最初100ルピーと言われて、こちらが納得した後でも、

目的地に着くなりやっぱり80ルピーでいいよ、

と言ってくれるドライバーもいた。

インドも大半は善人だけど、こういうことは一切なかった。

どちらかと言うと、バングラデシュと同じ感覚。

どちらも元はひとつの国であり、

ムスリム国家だからなのかどうかはまだ分からない。


話は替わって、教科書のガンダーラ美術のページには必ず、

断食でガリガリに痩せこけ、瞑想するブッダの写真が載っていた。

Lahore

これがラホール・ミュージアムにあるというので行ってみた。

時代別、文化別に展示品が分かれていて、5分ほど彷徨った挙句、

やっと目的のそれをガラスケースの中に見つけた。

印象は、言うに及ばず、「ガリガリ」の一言に尽きる。

とにかく、「ガリガリ」。

写真で見るよりも、「ガリガリ」。

どうみても「ガリガリ」。

Lahore

そして、宿に戻ってから自分の体系をチェックしてみた。

「ガリガリ」。

半年間に及んだベジタリアン生活ももう終わる。

この間は不思議とだいぶ体調が良かったように思うけど、

これからはパミール、崑崙、ヒンドゥークシュ、

そして再びヒマラヤという名だたる山脈に挑む。

その前にたらふく肉を喰らって、肉付けに挑むのだ。

ただし、いきなり喰うと吐くので、少しずつ。。


ともかくそんな素晴らしいラホール市に別れを告げ、

首都イスラマバードに隣接するラワルピンディ市に到着した。

バス停に到着後、

隣の席だった老紳士にエスコートされて、

何の不自由もなくライトバンに乗り、市内へ。

ドライバーの口からはまたもや「金はいらないよ!」。


タクシーに乗換え、目的の宿「ポピュラー・イン」の近くの、

フォワラ・チョーク交差点ヘ。

ドライバーに足元に気をつけてと言われOKと返事をした直後、

仰向けに派手にすっ転んでびしょびしょになった。


外は、嵐だ。

Lahore
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この記事に対するコメント

No title

僕は、海外には疎いけど危なそうだから気をつけてね。

日本でイスラムって名前はよく耳にするけど、何も分かってない。
少なくとも自分がイメージしてるのとは違うようです。
ちょっと見てみたくなりました。

NAMBA #- | URL
2010/03/28 18:37 * 編集 *

Re: No title

NAMBA様

やばいところは抜けたので、もう大丈夫です。
ご心配ありがとうございます。

アッラーのお導きにより、フンザまで来れました。
というのも、べつにムスリムではないのですが、
コーランには、旅行者には親切にね!と書いてあるので、
間接的に云うと、やっぱりアッラーのお蔭様ですw

パキスタン、今まででいちばん旅行しやすい国ですよ。

Zack de la Mita #- | URL
2010/04/01 17:19 * 編集 *

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