Hitch the world

-Just a documentary on my journey-

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ヒマラヤ・クエストⅡ 

「あんた、俺との約束覚えちゃいるかい?ほら、この手紙、、、
 届けてくれるって話だよ。」

Ang Tseringとは、ランタン谷へ行く途中の茶屋で少し話しをしただけだった。
帰路で再び彼の茶屋に寄ったとき、一通のラブレターを渡された。

Langtang

「ただTharepati村のあんたの彼女に渡しゃいいだけだろ?
 この国じゃ郵便だしてもなかなか届きゃしねえからな。
 柄でもねぇけどよぉ。。。引き受けるよ。」
「恩に切るぜ。そうだ、今晩Thro Syapru村でラマがいっぱい来てよ、
 四十九日の法要やるんだ。
 あんた、来ないかい?」
「面白そうだな、一緒にいこうや。」

Langtang

Thro Syapru村は段々畑の中にある静かな村だった。
聖湖Gosainkundへ歩を進める前の休息を取るには、良い村だと感じた。

「よぉ、Sonam。今日はいったい誰の法要なんだい?」
「なんだ、おまえさん知らねぇのかい。。Ang Tseringの親父だよ。」

Ang Tseringの親父は酒をしこたま喰らって、
荷上げ中に足を踏み外し、谷底で死んだ。
46歳の若さだった。

”そうだ、あんた、酒には気をつけたほうがいいぜ。特に山歩くときはな。。。”

彼がThro Syapru村に向かう途中で何気なく吐いた言葉。
この時には、まだこの言葉の真意を理解してはいなかった。

Chorangpati

この法要へはランタン谷の村々から何百人も押し寄せ、
ダルバート、酒(不謹慎だと思ったが)、フルーツが無償で配られる。
この法要を取り仕切る中心人物がChimi LAMAという人物だ。
あるアイデアが浮かび、隙をみて彼に話しかけた。

「なあ、坊さん、、、今晩も冷えるな。。。
 あんたShigatseから亡命して来たんだろ?
 話は聞いたよ。
 この一晩中歌って踊るスタイルは、Shigatseのやり方かい?
 おれはShigatseを通って来たんだぜ。お互い懐かしいなあ。。えぇ?マイフレンド。」
「昔のことだからな。親父の代で逃げてきたから、、よくわからないな。
 行ってみたいなあ、いい所だったろ?」
「そりゃもう花咲き乱れ、天女が舞い踊る、五穀宝珠のこの世の極楽さね。
 ムスタン王国のようにな。。。ムスタンも行ってみてぇんだよなあ。。。
 なあ、あんたもそう思うだろ?」
「なんだおまえさん、”ロ・マンタン”に行きたいのか?
 あそこは小さいが、チベット人の最後の王国なのは知ってるな?
 俺もチベット人の端くれだ。。。手を貸すぞ。。。
 俺の友人を使えば、安く上げてやれないこともない。。。
 まあ、なんというか、、それでだ、、、、あのう、、一緒に行ってもいいか?」
「もちろんさ(作戦成功)。」

Meramch Bazaar

・・・オム・マニ・ペ・メ・フーム・・・オム・マニ・ペ・メ・フーム・・・

”天国・蓮華の花にまします宝珠・地獄”を繰り返す聖歌は、
壊れたレコードのように、
夜が明けるまで地を踏み鳴らすノイズ音とともに、
死者の眠る深く抉られた大ヒマラヤの谷底に、
日の出まで大音量で木霊し続けた。

・・・天国・地獄・天国・地獄・天国・地獄・天国・地獄・・・

Thro Shapru

翌日、Chimi LAMAの友人を伝って、
ムスタン王国への手配が安価に整うこととなった。
しかし、この王国へ外国人が入境するには、二人以上でないと追い返されてしまう。
現在もパートナーを探しているが、未だに見つかっていない。

Gosainkund

このThro Shapru村を後にし、
チベット仏教の聖湖 極寒のGosainkundを通ってTharepati村へ。

Gosainkund

「Ang Tseringは気の毒だったな。ほら、手紙だよ。待ってたんだろ。。。
 ところであんた、べっぴんだな。。。奴が惚れるのもわかるぜ。。。
 So cuteってやつだ。なんならVery Beautiful!!
 おまけにAmazing!!! So lovery!!!とでも言っちゃうぞ!
 ・・・つうことで、宿代タダでいいな?」

Thro Shapru

へランブーと呼ばれる低山地域を通り、再びカトマンズまで帰ってきた。
相変わらず車とバイクの往来が激しく、おちおち道も歩けない。

Meramch Bazaar

渋滞の喧騒と停電の静寂の繰り返しだ。

PS:自分勝手な野郎に一言も文句を垂れず、
   ランタン谷方面へのトレッキングに付き合って下さった、
   「カオリ・ホンモト」に感謝します。


ヒマラヤ・クエストⅡ
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